馬さるく(歩く)熊本城下町
構想


熊本には日本三名城の一つにも上げられる
立派な「熊本城」があります。



それと

実は、
「新町」「古町」と言う歴史ある城下町もあるのです!



ただ
熊本以外の方に
熊本の城下町と言えば?

・・・。

どんな町なのかさえイメージがわかない方が多いのが現状です。

現在の熊本城下町はと言うと、
昔ながらの区割りに
現代建築と歴史ある建物が混在する中を
路面電車が駆け抜ける町



西南戦争以降に建てられた町屋(町家)が400軒ほど現存するエリアで、
有形文化財や景観形成建造物に指定されている建物も点在してます。

悪くないのです!
ただ、
全国の有名な城下町にくらべるとインパクトがもう少し欲しいところです。

現在の町並みは、
マンション、ビル、現代的な民家なども目立っているため
統一感を出すべく
和風な壁で統一させる、軒を揃える、
これから建てるものは景観に配慮したものを。
などなど

と、言った話し合いが行政や地域の方々によって
進められている真っ只中です!

和風な建物に統一していくと
徐々に「城下町らしさ」は出てくると思います。

町の景観を変えるには
莫大な費用と長い年月が必然的にかかってきますが、
城下町の雰囲気作りはとても大切なことだと思います。

そして!

あと、
大切なものは
「熊本らしさ」です!

熊本らしさの代表と言えば
「馬」ではないでしょうか!



全国に誇る熊本の郷土料理の代表のひとつにも挙げられる

「馬刺し」



農林水産省主催で調査された
全国の食べてみたい郷土料理調査で
馬刺しは
全国4位
農林水産省主催:農山漁村の郷土料理百選参照

実際に観光客の方からも
「馬刺しはどこで食べることができますか?」と、
お尋ねも多く

「熊本=馬肉」は、
今や熊本にお越しになる方にとっては常識となっていると思います。

そしてこの
日本一の馬肉文化の起源の地がココなのです。

馬肉を食べるようになった由来は諸説ありますが、
・加藤清正が食べ始めた
・以前は軍馬の拠点があり、払い下げの馬の肉が入手しやすかった等

どの説もこの近辺の馬が由来となっているのは有力のようです。

また、
この地域は昔から馬とのつながりが多かったことは
歴史、地名、文化からもわかるのではないでしょうか。

まず、
馬肉文化の由来の一つにも上がっていますが、
大規模な軍馬の拠点があったこと。

その他、地名などでは
肥後手まり歌でも有名な
市電の電停にもなっている
「洗馬橋」



高麗門の近くの
下馬神社





2011年に城彩苑がオープンし、
有名となった
桜の馬場



あと、
忘れてはいけないのが
熊本の祭りです。
早朝から夜まで
毎年、数十頭(2011年60頭以上)の飾り馬が街中を闊歩する
藤崎八幡宮秋季例大祭



それと、
熊本がホームのサッカーチーム
ロアッソ熊本のロゴも馬です☆

熊本城も築城400年以上なります、
それよりもずっと昔から人と馬がこの町で生活し
たくさんの「馬」が歩いていたはずなのです。
それから、昭和に入ってからも馬は多く見られていました。

しかし
軍馬の解団、自動車などの普及に伴い数百年以上も続いた馬の需要も減少し、
城下町から馬が絶滅したのはここ数十年程前の話です。

馬はつい最近までいたのです!

そして、
その「馬」が現在の熊本のあらゆる文化の形成に関わってきたことは言うまでもありません。

そこで、
熊本らしさの象徴でもある「馬」を
景観の一部、観光客誘致、生活の癒しとして
熊本城下町の「新町」「古町」地区に復活させてみてはいかがでしょうか!

馬の城下町となるとどうなるか!

馬は犬などと同じように散歩をさせます。
歩くことによって腸の動きも活発になり健康が保たれます。

馬を毎日散歩をさせる=馬が城下町の日常景観の一部となります。

馬の散歩コースも、
歴史探訪などの城下町歩きガイドのコースと同じようなルートを設定することにより、
観光で熊本に来られた方とすれ違うような機会も増え、
観光客も写真を撮ったり、
インパクトのある熊本城下町の思い出のひとつとなると思います。

理想としては、
新町、古町と何箇所かに馬屋が点在し、
城下町を歩いていると、
何度も馬と出会えるようになると楽しいでしょう!

そして、
行政の皆さんにもご協力をいただいて、
閑静な北岡自然公園を馬の乗り入れの許可いただき、



北岡自然公園散策コースとして
もっと観光客の皆さんにも入園していただく。
(下馬天神前を通過の際は下馬する)

次に、
熊本城の賑わいある
桜の馬場 城彩苑にも
「馬ステイ」を設けて、
馬と一緒に本当の城下町地区へ観光客を誘導する。


あと、
「洗馬橋」に「洗馬場」を作っていただく!
馬の手入れをする時は洗馬で!
となると素敵ですね☆


画像:船場橋の上から

「船場橋から市電と坪井川越しに見える熊本城と馬」
絵になります!


そして、そのまま、
船場橋から市役所前の長塀までの坪井川沿いが
現在、定期的な除草作業により綺麗な緑の川端が保たれておりまが、


その川端を熊本城と城下町とを結ぶ
「馬の川端」として行き来してみるのも素敵だと思います。、
対岸から見られるスポットも多く良いコースのひとつだと思います。
(現在刈られている雑草も馬のおやつとして利用)

そして、
馬を引くの人の衣装も祭りの口取りのように、
城下町に合った和風な格好で、
乗馬中のお客さんにも
簡単着ることができる陣羽織や菅笠のような衣装を着用いただければ、
長塀前などで歩いていても
熊本城などと違和感無く、
乗る人も、見る人も楽しめるのではないでしょうか。

また、
日常的に馬のコースとなっている道には、
「馬優先」の
城下町らしいデザインで標識を立てて、

馬が歩いていない時でも、
観光の方々等に馬の存在を感じていただく。

この標識が設置されると、
写真に写す方も出てこられ、
ブログやフェイスブック、ツイッターなどで
紹介したくなるアイテムのひとつになると思います。

あと、
地下水都市熊本のPRの親水施設が数箇所に設置されておりますが、
ここで馬の水飲み場としても利用する。


画像:城下町の水(明八橋)

馬の立ち寄るポイントとして組み込むと、
観光客へ「蛇口をひねればミネラルウォーター」のPR効果も期待できます!



それから城下町地区の課題にもなっている
空き町屋の利用。

町屋を残そうと言う流れの中にも関わらず、、
老朽化や入居者が居ないことにより減少して来ている懸念があります。

馬屋をする際、積極的に町屋の利用も推進し、
馬屋に訪れた方々にも町屋の造りを見学していただけるようにする。



それに伴い、
馬と共存の地域と言うことが全国的に周知されるようになると、
馬が好きで、熊本城下町に引越しをしたい!
と言う方も少なからず居ると思います。
城下町の人口増により、
空き町家へ入居の可能性を高めるひとつになるのではないでしょうか。

そして、
町屋の馬屋には、
現在の入居可能な町屋物件情報の掲示などで
さらに住んでみようかな。と、
検討いただける機会を提供する場を設けると効果的かと思います。

この他にも、
馬は観光利用だけではなく、
近年ではホースセラピーという言葉も出てきているように、
癒しの効果も期待されています。

ドイツでは健康保険が適用されていたり、
心理的にも日常のストレスなどを軽減させたり、
乗馬により日ごろ使わない筋肉を刺激し、
ダイエットや健康増進の効果も確認されているようです。

しかし、
現在、都心部に住んでいる方が
癒しを得るために馬と触れ合いたい場合、
阿蘇のような牧場のある遠方まで足を運ばなければならず、
継続的に仕事帰り、学校帰り等に気軽に立ち寄ることはそう簡単にはいきません。

中心地に近い城下町では
そういった要望にも応えることができるのではないでしょうか。

ところで、
様々な効果を期待できる馬ですが、
実際に街中で飼うことができるのかを心配される方も居るかもしれません。

上記にも挙げておりましたが、
昭和に入っても馬と共存してきた歴史からもわかるように、
草原のような広大な敷地が無くても飼えるのです。

まず、
馬一頭の値段ですが、
約0〜30万円程で入手可能です。

引退馬などの一部には、飼育費補助がある馬もあります。
(人を乗せないなど条件や審査あり)

次に、
飼育費用は一ヶ月あたり約3万円
餌代(牧草)、蹄鉄の履き替え含む
※農家などで商品にならないような傷物ニンジンなどを調達したりする。

餌を食べたら糞をします。
糞は農家での需要もあり、
肥料として再利用します。

町を歩行中の糞はもちろん持ち帰ります。
(蓋付きのバケツなど)
匂いは0にはできませんが、
与える餌によって低減させることができますので、
匂いを少なくする種類の餌を与え配慮する。

あと、
馬は道路交通法では自転車などと同じ軽車両扱いですので、
公道の走行は問題ありません。

調教さえしっかりとすれば、
言うことをよく聞くやさしい動物です。
調教場所として、
船場橋付近の坪井川の川端や
将来的に堀に戻す計画のある古城堀端公園の
殆ど利用されていない場所を利用できればいいのですが☆





また、
馬は消化器を動かすために1日に大型犬程の散歩が必要です。
走り回るイメージもありますが、
もともと、草食動物の為
危険回避の手段として走るだけで、
平和な環境だと普段自ら走ることは極力しない動物です。

競馬や馬術など人間の指示があれば
もちろん走ってもくれます。

馬が死亡した場合、
七城などにある家畜処分場にて適切に対応する。

城下町での飼育は十分可能なのです!

そして、
大事な利益確保の手段ですが、
観光乗馬での収入や
熊本城などでのイベントや
祭りなどでのレンタル料など、

※2011年より藤崎八幡宮秋季例大祭で
城下町保存の町鉾も復活、
これも城下町の馬で引かせてみるなどの可能性も広がります。



この他、
ただ、馬を飼うだけではなく、
馬屋+お茶屋(カフェレストラン)などを組み合わせて運営することにより、
馬に乗らなくても、
馬を見ながらお茶や食事を楽しんだり、
待ち歩きのお客さんの休憩ポイントや
乗馬待ち時間の有効利用にも繋がると思います。

もちろんこの他、
既存の八百屋、宿泊施設、雑貨屋などなど、
どんな業種であろうと
「+馬屋」で知名度&収入アップを図ります!

あと、
馬小屋の中には、
現在、在籍中の馬の写真や名前はもちろん、
今までの経歴を勲章や賞状のような形で掲げておくと、
初めて来る人にも、
「この馬はスゴイんだね!」と
敬意を持って接してもらえるようなツールもあると格が上がります。

例えば、
・平成○年くまもと○○まつり 武者行列 にて
加藤清正公(熊本市長)騎乗の馬

・○○競馬 ○○賞 一番人気 一着!

などなど

競馬などでの有名引退馬の場合、
競馬ファンが会いに来ることも期待できる。

また、
馬が散歩などで不在の時でも、
「こんな馬がいるんだ!」と感じていただける。

そして、
「一口城主」ならぬ「一口馬主」などの



制度も工夫できたら更に面白いものになると思います。

それでも、
現在住んでいる方々に
明日から馬を飼いなさいと言っても
難しいと思われる方のほうが多いと思います。

そこで、
熊本城下町を馬特区に指定していただくなどして、
馬を飼いたい人や、
馬の飼育のノウハウを持った技術者が
馬と一緒に住みたくなるようなエリアになると良いと思います!

あとは、
初期費用がかかります。
個人ではなかなかまかなえないところもあると思いますので、
そこは行政に景観形成や観光客誘致、など
助成金や補助金、又は、新しい馬特区制度などの投入をお願いしたいです。

将来的に馬特区では、
欧米や皇居などで見られる、
騎馬による警察官の城下町パトロールが導入されると完璧です!
まずは、警察でなくても夏休みや連休などの
観光シーズンは侍などの格好をした警備員が巡回するのも雰囲気がよくなると思います。

馬によって、
テレビ・新聞・観光ガイドブックなどなど、
取り上げていただける素材として大きな力を持っていると思います。
熊本の魅力を伝えるチャンスになること間違いなし!ではないでしょうか。

この他にも目に見えない効果や可能性はたくさんあると思います。

個人的に将来、
余裕が出てきたら始めてみようと思っていたビジネスプランなのですが、
このような形で公開させていただいたのには
熊本の様々な状況から、
「今がベストだ!」と思ったからです。

例えば、
・九州新幹線全線開通により注目されているエリアである


・空き町屋(町家)の保存、再活用問題が浮上している

・城下町エリアの景観整備が始まろうとしており(始まったばかり)、
予算などもこれから割り振られる

・現存する日本最古の地方競馬場「荒尾競馬場」解体に伴い、
280頭あまりの馬の行き先が問題になっております。
行き先が見つからない馬は殺処分となり
対応が進められているさなかであること。
さらには、
競馬場で馬に携わっておられた
馬のプロフェッショナルの再雇用先の問題
(熊本外へ優秀な人材の流出抑止)

どの問題も、
今すぐに取り掛からなければ手遅れで
「待ったナシ」なのです。

ただ、
一人で到底できるプロジェクトではなく、
多くの方々のご理解ご協力が必要です。

しかも、
誰にどのようにご相談すれば実現に向けて近づける第一歩になるのかがわからず、
ご覧頂いている皆様には失礼を承知の上、
このようなWeb上での公開とさせていただいている次第でございます。

皆さまのお力で、
「馬さるく熊本城下町」
を実現させていただけたらと強く祈念いたします。

ご指導ご鞭撻の程よろしくお願い申し上げます。

拡散希望いたします!

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2011年11月11日

染物と宿の中島屋
代表
中島浩二
〒860−0004 熊本市新町2−11−6
電話/FAX 096−202−2020
メール nakashimaya@uma.bbiq.jp










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